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トラボルタが元気そうでなにより / 映画「リベンジ・リスト」感想

試写会にて「リベンジ・リスト」を鑑賞。一般試写会という公開直前の試写会だったため、封切り前に記事をアップしたくて急いで書いたら、かなり内容が薄くなってしまいました。正直、今回は映画の感想というより、ただの世間話的な内容です。

「リベンジ・リスト」
 製作:アメリカ
 監督:チャック・ラッセル
 主演:ジョン・トラボルタ
 劇場公開日 2017年6月17日

※※案の定ネタバレあります※※

 


6/17(土)公開『リベンジ・リスト』予告編


▼あらすじ(公式サイトより転載)

目の前で強盗に妻を殺害された失業中の中年男。容疑者は捕まるが、裏社会と繋がっている悪徳警官によって釈放され、事件は闇に葬られる。
理不尽な社会と、妻を守れなかった己の無力さへの怒りが、捨てたはずの過去を呼び覚ます。善良な市民として暮らす男は、かつて数々の殺しを請け負ってきた特殊部隊の元工作員。封印していた殺人術を総動員し、復讐に手を染めていく。やがて妻の死に隠された巨大な陰謀を知ったとき、男の怒りは臨界点を突破する―。

 
▼映画の感想の前に

皆さんは「ジョン・トラボルタ」という名前を聞いた時に、どんな作品を思い出すのでしょうか。『パルプ・フィクション』? それとも『フェイス/オフ』? どっちも名作ですからね、わかりますよ。でもねぇ、いい年したおっさんにとっては、やっぱり『サタデー・ナイト・フィーバー』なんですよねぇ……。

それじゃあ『サタデー・ナイト・フィーバー』って面白かったの?と聞かれれば、実はちゃんと見ていません。なにしろ自分にとっても子供の頃の作品ですから。それでも、まだ娯楽の選択肢が少なかった時代の映画の影響力たるや凄まじく、映画本編を見ていなくても「ジョン・トラボルタ」という男の存在を強烈に刻み込まれました。現在も使われている「フィーバーする」という言葉は、この映画から生まれたぐらいですからね。

その存在を強烈に刻み込まれたとはいえ、映画も見てないし、地元は田舎だったからディスコなんか行ったこともないので、「トラボルタ=カッコつけてポーズを決める気のいい兄ちゃん」ぐらいのイメージしかありませんでした(我ながらひどい)。だから『パルプ・フィクション』や『フェイス/オフ』で成功した姿を見れば「凄い、頑張ってるね!」と思ったし、『バトルフィールド・アース』でラジー賞を受賞しちゃったり、『ヘアスプレー』で女装したりしている姿を見ると、「ああ、苦労してるんだな……」と思わずにはいられませんでした(大きなお世話だね)。


▼映画の感想

ということでやっと映画の感想ですが、今回配給会社は以下のような売り方をしています。

ブライアン・ミルズ(『96時間』),ジャック・リーチャー(『アウトロー』),ジョン・ウィック(『ジョン・ウィック』)―アクション映画史に名を刻む、“絶対に怒らせてはいけない男”たち。そのリストに新たに加えられるのが,本作の主人公,スタンリー・ヒル。血塗られた過去を捨て,家族のために生きることを決意するが,理不尽な暴力と腐敗した権力に直面し,怒りを爆発させ,圧倒的な戦闘力で悪党を駆逐していく。

 いわゆる、平凡な人間かと思っていたら、実は凄い能力の持ち主であり、その力で悪党をやっつけるぜ!的なジャンルの映画です。この作品においては、強盗に妻を殺害された男(トラボルタ)が実は特殊部隊の元工作員で、その力で復讐する、という単純明快なストーリーとなっております。

で、ハッキリ言ってこれ、B級作品なんだと思います。キャッチコピーに「映画史上、最も激しい“怒り”に突き動かされた復讐劇が今、幕を開ける」とありましたが、正直そこまで重厚な雰囲気はなかったような気が。「復讐」や「過去」に対する葛藤が描かれるのかと思っていたら、割とその辺あっさりしてたし。いや、ちゃんとそういうシーンもあるんですけどね、でもなんかサラッとしてた。それに一度復讐を決めたら、けっこう行き当たりばったりな感じで進めちゃうし。敵のタトゥー・ショップに行って、ノリでタトゥー入れちゃうのは面白かったけど(いや、本当はノリではなく、ちゃんと演出として意味があるけど)。

そして、そんなトラボルタを支える相棒役のクリストファー・メローニがとても良かったです。敵に囲まれたシーンで、「あぁ、相棒もやられちゃうのか……」とか思ってたら、圧倒的な強さでこれを蹴散らすし、終始トラボルタの失策をカバーする“かゆい所に手が届く”最高の相棒っぷりでしたよ。これ、どうせなら復讐の要素は捨てて、純粋なバディ物として作った方が良かったんじゃないでしょうか。だってラストのシーンに至っては、二人仲良く口喧嘩しながら去っていき、どことなく牧歌的な雰囲気さえ漂ってました。おいおい、復讐と怒りはどこいった?って感じですよ。

そして見終わった後に素朴な疑問が芽生えてしまったんですが、どうしてこんなに強いのに、冒頭ではあっさりと殴り倒され、妻を殺されてしまったんだろうか……。

でもまあ、細かいことを抜きにして、最初に書いたようなトラボルタに対する感覚で言えば、自分が子供の頃から活躍しているトラボルタが、自分が大人になった今でも活躍しているということだけで、なんかもう凄い嬉しかったです。

そう、映画も面白かったけど、なによりもトラボルタが元気ならOKです!(←例の「幸せならOKです!」的なノリで)